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プロフィール
大学ではデザインを学びました。
文字の美しさ、写真の配置、デザインの歴史などに触れ、美しく紙面を構成していくことに興味を覚え、グラフィックデザイン、いいな、やってみたいと漠然と考えていました。

それでも卒業制作で本を制作した時に、毎日流れていくようなデザイン、日々消費されていくデザインに少し恐怖を覚え、なにか、こう、手でひとつひとつ作りたい、と思っていたときに出会ったのがキャンドルでした。溶かして型に入れて固める。それだけの単純なしくみにどきどきしました。

色で表現することがダイレクトに現れてしまう。それを実感したのはもっとずっと後ですが、その時は無我夢中で毎日台所でロウを溶かしていました。

でも、基礎が全然わからない。なんとか固まって形になっても、趣味の範囲を超えられない。その時に本で紹介されていた横島憲夫氏に手紙を書き、なんとかキャンドル教室の扉をたたくことができました。

上京し幸運にも横島氏の下でアシスタントとして働くことができ、岐阜のキャンドルショップをまかされることになり、といっても右も左もわからずキャンドルの基礎もわからない世間知らずの22歳の小娘。接客も販売もなにもかもが始めて。ただ、毎日毎日キャンドルに接していられる、そのことだけで満足でした。

「おまえはまだ中身が何も無いから1年間キャンドルを作るな」
「おまえには何も教えない」
「おまえは毎日そうじだけやってろ」
「素人のおまえがふざけたことをするな」
などなどの名言を残してくれた横島氏。
言われる度にかーっとなって、悔しい日々を過ごしました。

でも。作れない日々があるからこそ、人の作品を食い入るように見たり、材料の勉強をしたり、作りたい思いをパンパンに膨らませていました。

何も教えてくれないからこそ、横島氏が作っているところを真剣に盗み見したり、キャンドル教室での横島氏の一言一句を聞き逃すまいと、アシスタントをしながら必死でした。

横島氏の制作後のそうじは、その日どんな材料を使ったか、どんなゴミが出るのかを知るには充分すぎるほどでした。
そして今考えれば、あの時のど素人の私がディスプレイや花を生けてみたところで、素人の範囲が超えられない。夢を売るための場所がこれではなんの意味もないのです。プロから見れば全く許せることではないのです。

横島氏の下で2年間過ごした後、フリーになった私は縁があって京都に来ることができ、またまた縁があって現在取引させていただいているお店の方々と知り合えることになりました。

あの時、毎日作りたい作りたいと思っていた日々。
今毎日キャンドルが作れる日々、なんて幸せものなんだろう。

あの時心に密かに誓ったこと、裏切らないで叶えていこう、それが日々生きることなんだ。
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